あいんず通信9月号

EINZ 代表 永長淳です。

今年度も早くも上半期末を迎えます。

不動産市場の動向はというと、まず東京都心部のマンション価格は高騰し続けています。

土地については、コロナウイルスが流行した当初、取り引きが減少したため価格も下落しました。

しかし、コロナ融資によって不動産市場にもジャブジャブお金が流れ、維持もしくは上昇となりました。

このコロナ融資というのは、無利子、無担保で借りられる「ゼロゼロ融資」といわれるものです。

比較的ハードルが低く、結構な確率で結構な金額が借りられます。

返済猶予までできると、まとまったお金が口座にあって、返済まで時間があるので、賢い人は「お金を増やす」使い方ができます。

その反面、融資を使い切ってもなお立て直しができずに倒産する企業が増加し続けているとか。

不動産業者は景気の良い話しを良く聞きますが、実際のところはどうなのか、と考えています。

ウッドショックにより木材価格は高止まりしていて、住宅設備も全般的に上昇傾向にあります。

土地の値段がそのままでも建物代が高くなると結果的に総額が上がります。

しかし消費者の予算がついてこなければ、土地の値段を下げざるを得ません。

そんな流れが近々来るのでは!?

またはすでに来ているのでは!?

という話をし続けて早数年。

不動産価格の未来やいかに!?

ご相談や携わった案件の具体的なお話し

今回は不動産人生でトップ3に入る難解なものです。

① 国有地
② 田
③ 借地権
④ 転貸借
⑤ 納税期限
⑥ 無地番地隣接
⑦ 昭和30年代の抵当権
⑧ 滅失登記未了
⑨ 固定資産税納付
⑩ 譲渡所得税

という10階建てです。

細かく挙げるとまだまだ出てきますが大きくはこの辺りで。

もう当社だけでは完全お手上げなので、司法書士、弁護士、税理士、土地家屋調査士の心優しい皆さまを強引に巻き込み、フルサポート体制で挑んだ案件です。

初めてご連絡があったのは昨年8月。

「借地の期限がもうすぐ満了となる。同時期までの納税もあって困っている。知恵を貸して欲しい」と電話がありましたが良く分からないので、まずは話しを聞きに伺いました。

そこで分かったことは、

・ 都内某所
・ 地目が「田」の国有地1筆を先代から借りていて、そこの一部を自宅として利用中。
・ 半分以上を国に無断で第三者に転貸中。
・ 転借人とは過去揉めた経緯がある。
・ 土地賃貸借期限は来年7月に満了で更新はできない。
・ 同時期までに支払わなければいけない税金がある。

といったことです。

まずは手元にある資料を一式お預かりして、司法書士、弁護士の先生とチームを組んで対策を練りました。

「全体を払下げ。自宅以外を売却」

これが最善として提案しました。

その結果「もう自分達ではどうすることもできない」と全てを託されました。

月に一度、期限までの計画を国と打ち合わせている、とのことでしたので、次回は当社も参加することに。

まずは課題を洗い出します。

・ 柔軟に対応してくれる不動産業者の購入金額
・ 転貸借契約の白紙解除
・ 農地法の手続きが必要となる田の対応
・ 地目変更の可否
・ 自宅部分の分筆のタイミング

とざっと見繕ってもこんなにも。

と今月はここまで。

来月から課題解決の詳細をお届けします!

不動産業界思い出あれこれ

⑤『「不動産屋」の昔と今』

⑤『「不動産屋」の昔と今』
かつて「千三つ屋」と言われていた頃の不動産屋は、謎が多く、あくどいイメージがありました。

それが今やインターネットが普及し、誰しもが簡単に情報を得られるようになりました。

「不動産屋も大したことやってない」ことが判明し、敷居も低くなったような気がします。

ワンルームマンションなど低価格帯の不動産投資の流行から、若い方でも不動産が購入できるようになり、取り扱う不動産会社の担当者も平均年齢が下がってきました。

これに伴い男性が中心だったのに、女性が新卒でも入社する業界へと変わります。

株式上場は、もともと財閥系の不動産会社だけでした。

大手仲介会社やマンションデベロッパーが果たし、遂には建売業者まで達成しています。

オープンハウスや飯田グループの創業者は、フォーブスによる日本の富豪50人となっています。

そして様々な媒体でも取り上げられやすくなり、ドラマでは北川景子さん主演の「家売るオンナ」は好評で、続編だけではなく、第2シリーズまで放送されました。

漫画では「正直不動産」、小説では「狭小邸宅」「地面師」、SNSでも不動産業界界隈の方々は勢いがあります。

参入障壁の低い業界なので、新しいビジネススタイルも生まれやすく、かぼちゃの馬車やフラット35悪用スキームのようなトラブルに巻き込まれやすくもなっています。

ワンポイントスキルアップ

Excelで半角文字を全角文字に変換する方法

名簿や住所録を作成して管理する際に、全角文字と半角文字が混在していると見づらく管理がしづらいものです。

今回はJIS(ジス)関数を使用して、文字列の中にある半角文字を全角文字に変換する方法をご紹介いたします。

【対象の文字列を指定し数式を入力】

1.まずは変換後のテキストを入力する列を作成します。

今回は住所が入力されている列の隣に作成しました。

2. 実際に数式を入力していきます。セル「E2」に 「=JIS(D2)」 と入力します。

(引数には、対象の文字列が入力されているセル「D2」を指定します。)

「Enter」キーを押すと、変換後の文字列が表示されます。

【オートフィルで他のセルにも表示させる】

1.オートフィルを使って、セル「E2」に入力した数式をE列の他のセルにコピーします。

セル「E2」の右下にマウスを乗せるとマウスポインターの形が変わるので、セル「E9」までドラッグします。

2.全角文字に変換された文字列がE列に表示されました。


「やわらか頭体操」

クイズ制作 かみふじこうじ

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