EINZ 代表 永長淳です。
今年はどんな一年になるか楽しみでもあり不安でもあります。
まずは今年こそ東京2020オリンピック開催に期待!
みなさん楽しみにしている一大イベントです。
こんな情勢を乗り切って盛大に開かれるのを願うばかりです。
やはり嬉しい楽しいニュースが街に溢れて欲しいですね。
当社は難解なものの取り扱いが多いため、昨年は取引件数を維持しつつ、管理戸数が大幅に増加、そして個人的には「トラブル不動産SOS」の書籍出版がありました。
経験値が増え感謝しかありません。
当社のモットーは「一つでも多くの不動産を再生する」なので、今年も変わらずに3大テーマとして、
・ より多くの人と出会い、
・ より多くの相談を受け、
・ より多くを解決する。
と掲げます。
去年よりも多く、そして来年は今年よりも多くです。
不動産お悩み相談室としてみなさんの一助となれば幸いです。
年末年始は遠出もせず家族でゆっくりとお休みしたので充電は満タンです。
時間があったのでやりたいことが頭の中で整理できました。
年跨ぎの案件もあるので年明け早々からスタートダッシュです。
改めまして本年もどうぞよろしくお願いします。
ご相談や携わった案件の具体的なお話し
年末には難解3階建くらいのご相談が立て続けにありました。
・借地権、再建築不可、歯抜けの古アパート
・線路隣接の未接道狭小更地
・土地は持分共有で区分登記された車庫から転用された1階店舗 等々…
これまでは「御社で購入できますか?」という入口だったのが、近頃「こういったものはどうすれば良いでしょうか?」という、不動産お悩み相談室として利用されています。
そんななか複数の悩みの種となっていたのが通行掘削です。
以前当社でも痛い目にあった課題です。
私道といっても幾つかパターンがあります。
① 地主等が全て所有
② 道路としての筆はなく道路中心から両側で互いに負担
③ 道路に接する者同士で持分を共有
①の場合は土地所有者のところへ伺い頭を下げて承諾をもらいます。
②、③は一見「自分も道路持分あるから大丈夫じゃない?」と思いますが違います。
・ 公道に続くまでの私道所有者全員から、
・ 通行(できれば車両含む)とライフライン掘削の承諾を取得すること、が大前提にあります。
通行自体は民法で守られているので通ることはできるのですが、当社が取り引きした統計からハードルが高いのは以下の通りです。
・ 工務店…建て替えなどの際の工事車両
・ ガス…8割方取得できれば乗り切れる可能性有
・ 水道…全員からの取得が絶対条件
数十件で共有している私道においても例外とは認められません。
これらからまずは取得する努力をせざるを得ません。
まずは近隣で最近建て替えなどしていないか調べ、あった場合はどのように工事したかを尋ねます。
そして自身だけで行くのか、測量を依頼して土地家屋調査士へ同行をお願いするか。
努力したものの取得が困難と判明したら、
・ 補強により構造上耐震性は保たせることができるか。
・ ライフラインは現在のものをそのまま使い続けても大丈夫か。
を確認し現存する建物をそのまま生まれ変わらせることも可能です。
住宅ローンの利用ができなくなる可能性が高いため、売却の際は収益還元法にて価格提案を行うことになります。
生まれ変わった状態で賃貸した賃料収入から、生まれ変わらせるためにかかった費用を控除して価格を算出します。
建物ありきの解決策なので、このような事態を想定し建物を解体する前に現状を把握しましょう。
不動産1分講座
『高く売るコツ』について
今回は、『高く売るコツ』をお話しします。
日本人は「限定」という言葉に弱いと言います。そんな「希少性」を出せるかどうかが課題です。
にもかかわらず、いざ売却活動を始めしばらくし、買主が見つからないと不安が募り、他所にお伺いを立ててしまったり。
そのまま複数の会社に売却依頼をする羽目になったり。
不動産業者間のオンラインだけではなく、インターネットで検索すると、同じものが複数の会社から掲載されていたり。
この複数に頼む安心感から起こりうる事態が、所有する不動産を『さらしもの』にする結果となります。
私はインターネット上で、そういったものを見かけると、「あぁ売れないのかな」、「もう少ししたら価格が下がるかな」、などと考えてしまいます。
また、買主を競り上げる入札という方式を取ることもあります。
これについては、実際スケールメリットがなければ、あまり意味がありません。
購入を検討した時、決まっている価格で購入できる通常取引ではなく、購入できるかどうか開札するまで分からない、利益をギリギリまで削減して、最高価格で落札したものを購入しないといけないという、この買主泣かせのルール。
これでは、取れるかどうかが0-100なので、悩んだ結果参加しない、という事態もありえます。
やはり、一番最初にお話した、「限定」感がある方が高く売れます。
不動産業者も、「お宅だけですよ」という言葉に弱いかもしれません。
ワンポイントスキルアップ
ショートカットキーについて
PCを使った業務では、限られた時間で資料やデータ入力などを進めていかなければなりません。
そんなときに役立つのがショートカットキーです。
使いこなせるようになるとキーボードの操作スピードがあがります。
基本的なショートカットキーを列挙しますので、ぜひお試しください。
日ごろ、マウスに持ち替えて右クリックしている方は、最初は慣れないと思いますが、キーボードだけで操作する癖をつけてみましょう。
(「Ctrl+C」という表示は、キーボードのCtrlキーを押しながらCを押すという意味です。)