今年も秋らしい秋もなく一気に冬となりそうです。
そして2022年も残すところ1カ月足らず。
不動産市場も12月半ばを過ぎると徐々に動きが鈍くなります。
そして新年早々からスタートダッシュが始まるわけではなく、12月後半から1月前半の1カ月弱は繁忙期前の準備期間として静かに過ぎてゆきます。
第7波が最後かと思った矢先、第8波に入ったとか。
マスクを外す人を見る機会も増え、多かった店舗等の空室が埋まり、夜間の人通りも戻ってきているのに。
年末に向けてまたなにかと自粛の流れが来るのは避けたいところです。
とはいえ来年は好景気が来てもおかしくない!
高止まりしている不動産はもっとハネる!
来年の不動産市場には期待しています。
当社は本業の売買・仲介はもちろんのこと、設立11年目の本年度においても未だ新しいコトに挑戦することができました。
これまで培った経験と助けられた方々により、この目まぐるしく変わる経済と市況になんとか対応しています。
今年の良かった点と反省すべき点、どちらも真摯に向き合い、また来年の新しい楽しみを探しておきたいと思います。
皆さんもやり残しがないよう、しっかり2022年を締めくくってください。
ご相談や携わった案件の具体的なお話し
今月は10階建て案件の解決編No.3です。
相談者が抱える大きな二つの課題。
・ 借地契約の期限
・ それまでに支払わねばならない税金
これらを解決するために全体の流れは整いました。
最後に残された根幹となっている「転貸借契約の解除」。
今回はこの課題についてお話しします。
転貸借契約は土地所有者である国の許可を受けていません。
払下げをして、不動産業者に売ったから、この転貸借契約は無効だよ、と主張できないか?と考えます。
調べていくと転貸借契約書の特約に、
「貸主(※相談者)が払下げを受けるときには、借主(※転借人)は払下げ価格で譲り受けることができる」
といった文言が入っていました。
払下げをした時点で、転貸借契約の特約によって、転借人が取得する権利が発生してしまいます。
となると、穏便に転貸借契約を白紙解除してもらうよう促すしかありません。
おおもとの土地賃貸借契約が解除となれば、当然に無許可の転貸借契約は解除になります。
「 もとが解除になったら何も残らない、だから白紙解除してください」
とお願いすることにします。
わずかばかりの協力金は用意するつもりです。
誰もが最初は簡単な交渉だと思っていました。
本件は過去に一度、転借人から持ちかけられて払下げをしようとした経緯があります。
・ 相談者が名義人だけど、この借地権は自分のもの。
・ 相談者の先代とはそう話していた。
・ だから特約もつけている。
という認識です。
親身になって払下げができるように手続きを進めてやったのに、前回土壇場になって破談にされたと激高です。
初回面談は、
・ 前回の謝罪もない。
・ 協力金の金額が馬鹿にしている。
・ 前回と同じ払下げ内容でお願いされるべき。
・ 協力する理由がない。
・ 協力するくらいなら共倒れでも構わない。
と、こちら側の提案にはゼロ回答でした。
むしろマイナスです。
交渉上手だから最初はゼロ回答しているだけでしょ?
だって何も残らないよりいいじゃない。
と当然の考えをもって次回以降の交渉に臨みます。
借地契約と支払い税金の期限は刻一刻と迫ります。
果たしてこの交渉結果や如何に!?
年を跨ぎますが、来年1月号に続きます。
不動産業界思い出あれこれ
⑧『離職率と参入障壁の低さ』
この不動産業界は離職率が高いと言います。
現に私も退職して独立したわけです。
給料が高いので元手となる資金を貯めやすいことが理由として挙げられます。
貯めに貯めた資金を使い、独立して自身で不動産を購入し、バリューアップして売却すれば、かつて会社と分け合っていた分が丸々自身の利益となります。
そうして次から次へと買っては売ってを繰り返し、ますます会社が大きくなるというサイクルに入ります。
しかし、社員としては給料が高い反面、会社からの期待とプレッシャーが高いのも事実です。
結果が求められ、成果を出せなければ、止むを得ず退職するしかない、といった理由もあるかもしれません。
とはいえ、退職した後も経験は活かせるので、即戦力として転職。
また、仲介会社として独立するならば、自身で不動産を購入するわけではないので、元手が少なくて済みます。
業界で経験して来たものが活かしやすい、ある程度の給料をもらえるので、なかなか辞められない、辞める理由がない、といった話しも聞きます。
実際の離職率は一度調べてみる必要があるかもしれません。
ワンポイントスキルアップ
ExcelファイルをPDFで保存する方法
Excelで作成したファイルをPDFで保存することで、Excelソフトが入ってないパソコンやスマートフォンでも内容を見ることができます。
今回はExcelファイルをPDFで保存する方法をご紹介いたします。
【PDFで保存したいシートを選択する】
Excelの入力が済んだシートからPDFで保存したいシートをクリックしたあと、上部のメニューにある「ファイル」をクリックします。
左端にあるメニューの「印刷」をクリックします。
【どのシートをPDFにするかを設定する】
選択したシートだけをPDFにする場合は、プルダウンメニューから「作業中のシートを印刷」を選び、クリックします。
作成したシートすべてをPDFにする場合は、「ブック全体を印刷」を選びクリックします。
【1シートのExcelを1ページのPDFに収める】
範囲を設定せずにPDFとして保存するとデータが収まらない可能性があるので、1シートのExcelデータを1ページのPDFに収めるために 「シートを1ページに印刷」 を選びクリックします。
【名前を付けてPDFで保存】
左端のメニューから「名前を付けて保存」をクリックします。
ファイル名を入力し、保存する形式で「PDF」を選びます。
「保存」をクリックすればExcelで作成したデータをPDFファイルで保存することができます。